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2009.09/19(Sat)

異変 ①

それは、突然始まった。
─頭痛と目眩。

ダゴン艦隊との戦いに勝利したヤマトは、次の惑星探査に向かって、銀河系の中心方向を目指していた。

─まただ・・・。

南部は、みんなに悟られないように、眼鏡を直す振りをして、そっと、こめかみを押さえた。

はじめは、目の奥の方に僅かに違和感を感じる程度だった。しかし、痛みは日増しに強くなって、気がつくと、鎮痛剤に頼らなければならない程になっていた。

「南部?どこか具合でも悪いのか?」
「何でもないよ。」
相原が隣の席から覗き込んでいる。不思議と相原は、こういう時に動物的な勘が働いて、人の不調を言い当てるのだ。

「加藤の所に行ってきます。」
南部は古代に一礼すると、第一艦橋を後にした。

南部は格納庫に下りて行った。次の作戦計画を練らなければならなかった。
─くそっ・・・。
頭を締め付けられるような痛みに、目の前の通路が歪んで見える。
─マズイな。
鎮痛剤も効かなくなってきているようだった。
─何なんだよ・・・!勘弁してくれよ・・・。

南部は、静かに崩れ落ちた。

第一艦橋では、今後の探査計画について、意見が交わされていた。
「全滅だな。」
真田の言葉に、みんな、ため息をつく。
「候補に挙がっていた恒星系は、ことごとく、駄目だったな。」
島も浮かない顔だ。
古代は、黙って、腕を組んだままだった。

古代、島、真田の三人は、艦橋中央に集まっていた。
「それに、ガルマン帝国・・・。どうも気になる。」
「どう気になるんだ、島。」
真田の問いかけに、島は言いにくそうに続けた。
「戦法、戦術、それに艦載機や空母。どこか、ガミラスに似ているような気がするんです。」

重苦しい空気が流れる中、相原のコンソールに着信を知らせる電子音が響いた。

─ピピーッ、ピピーッ。

「はい。第一艦橋、相原。」
「こちら、医務室の森です。」
ユキだった。

「艦長、いらっしゃいますね?」

「古代だ。」
「艦長。至急、医務室においで下さい。」
ユキの声が、心なしか上擦っている。
「どうしたんだ?」
「南部さんが、運びこまれたんです。」
「どういうことだ!?」
古代は、思わず、大きな声を出した。
「格納庫付近で、意識を失って倒れていたようなんですが・・・。」
「南部が!?」
古代は、突然のことに言葉を失って、立ち尽くした。

「とにかく、早く来て下さい。」

ユキは上ずった声でそれだけ言うと、通信を切った。




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