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2016.11/13(Sun)

秘密 ②

音もなく坂道を下っていく車の中で、晶子は、期待と不安のせめぎ合いに息苦しさを感じていた。
落ち着いて考えてみると、どうして、今日、食事に誘われたのかわからない。

─いつもお忙しいおじい様・・・。最近は、防衛軍の宿舎に泊まりっぱなしで、家にも帰っていらっしゃらないし・・・。特に、今は、私と食事なんかして下さる時間もないはずなのに。

「お嬢様。こちらでよろしいのですか?」
晶子が外出するときは、必ず、彼が運転手だ。幼いころから、晶子の家で運転手として働いていた。年は、もう50くらい、がっちりとした体格で、白髪混じりの頭が温和な印象の男だった。

「ええ。おじい様にお会いする前に、寄って欲しいところがあるの。」
待ち合わせたのは、防衛軍本部のロビー。しかし、晶子はその前に寄りたいところがあった。
車は、静かに、市街中心部に方向を変えた。

─多分、おじい様も気がついていらっしゃる。

自分のために、一時はヤマトを降りようとまで思いつめた人。
平九郎もその場に居合わせた。日本アルプスからの帰り道の平九郎の様子からすると、おそらくは、その騒動を、微笑ましくさえ感じているに違いない。
しかし、晶子が気になるのは、もしかして平九郎は、自分の気持にも気が付いているのではないかということ。つまり、相原が、ではなく、晶子が相原を好きなのだということに、気が付いているのではないか、ということだった。

南十字島での運命的な出会い・・・。
しかし、この出会いには、誰にも言えない秘密があった。



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