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2009.10/16(Fri)

青春の影 ②

古代と島が何か話しこんでいる。次の惑星探査の件らしい。
これまでの調査結果は、全滅だ。
この広い宇宙のどこかにある地球型の惑星を探すなんて、しかも、知的生命体の存在していない星なんて、考えてみれば、気の遠くなるような話だ。地球での事前調査で名前の挙がっていた恒星系の、半分はすでに調査し終えたが、未だ、成果を上げられずにいた。

─古代も辛いところだな・・・。

太田は、再び、何の変化も見せないレーダーに目を向けた。

この航海は、ある意味、イスカンダルへの航海よりもキツい。何がキツいって、何よりまず、俺たちがもはや新人ではない事だ。
それなりの立場、それなりの責任・・・。
初めてヤマトに乗り組んだ時から、俺たちは各部門の責任者だった事に変わりはないが、そんなこと、今から思えば、何の自覚もなかったんだから。ただ、毎日必死に、やみくもに戦ってただけだ。

その違いが、あの古代の表情に如実に表れている。

艦長の風格と言えば、恰好がつくかもしれないが、その一言で片づけてしまうには、古代の背負っているものは、あまりにも大きい。
島だって、南部や相原だって、そうだ。

─もしかしたら、俺もそうなのかもしれないな。
俺たちは、いつの間にか、目に見えない重圧と戦っているのかも知れない・・・。

─あーあ。まったく嫌になる。頼むから、そろそろ、ヒットしてくれよ。

太田が、探査予定地までの航路を再計算し始めた、ちょうどその時・・・。


ズズーーン!

太田は、激しい衝撃に襲われて、床に投げ出された。
─敵襲だ。攻撃を受けてる!
慌てて立ち上がって周りを見回すと、相原も、南部も、同じように床に投げ出されていた。

「太田!ちゃんと見てたのか!」
「レーダーには何の反応もないんだ!」
相原の怒声に、慌てて言い返した。
─レーダーの故障か!?
太田がそう思った瞬間、真田が素早く、レーダーの点検に入る。

その間にも、攻撃は止むことなく、次々とミサイルが着弾する。
戦闘態勢の非常警報が鳴り響く艦内は、パニックに陥っていた。
南部が、コンソールに向かって何か叫んでいる。

「太田!本当に何も映らないのか!?こんな近くから攻撃を受けているんだぞ!」
古代の言葉は、第一艦橋の全員の叫びだ。
「何も反応ありません!」
「レーダーの故障じゃないのか!?」
島も、必死に艦の態勢を立て直しながら、太田の方を振り返った。
「レーダーに異常はないんだ。」
真田も、首をかしげるばかりだった。

レーダーが効かなければ、話にならない。
ヤマトは、見えない敵の攻撃にさらされることになった・・・。
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