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2009.10/05(Mon)

異変 ⑧

南部は、ユキが行ってしまうと、病室の扉が閉まるのを確認してから、深く息を吐いた。

痛みとは目に見えない凶器だ。
それは、襲われた本人にしかわからない。

本当は、まだ、頭痛も目眩も完全に治まったわけではなかった。

─過労か・・・。
南部は微かに痛むこめかみを押さえた。
─もしかして、ユキさんにバレたかな・・・?

南部は再び、目を閉じた。
点滴の外された左腕には、内出血の痕が青く浮かんでいた。

            ◆        ◆        ◆

相原は、艦長室の窓から、漆黒の宇宙空間を眺めていた。
そこここに、大小さまざまな光点が瞬いている。

相原は、ふと、以前に南部が後方展望室から宇宙空間を見つめていたのを思い出した。
─古代も、ここから南部と同じ景色を見ているのか・・・。

相原の背後では、古代がデスク上のモニター画面を確認しながら、決裁の電子印を忙しく捺していた。
「相原、悪いな。誘っておいて待たせてさ。」
「いいよ。それ、急ぐんだろう?」
「ああ。すぐに済ませるからさ。適当に、コーヒーでも飲んでてくれよ。」
「了解。」

相原は、脇目もふらず書類に目を通している古代の横をすり抜けて、奥の部屋に入った。
艦長室は、手前の執務室と奥のプライベート用の二室が繋がった造りになっている。

「なあ、古代。」
「何だ?」
「お前は紅茶だろう?」
「ああ。淹れてくれると嬉しい。」
「了解。」

相原は短く答えて、サーバーのスイッチを入れた。

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