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2009.09/21(Mon)

異変 ③

南部は、医務室の奥の部屋で眠っていた。
吊り下げられた点滴のバッグからポツポツと落ちる液体が、音も無く、南部の体に浸み込んでいく。無機質な室内には、取り付けられた機器の電子音だけが響いていた。

─南部・・・。

古代は静かにベッドに近づいた。そして、起こさないように気をつけて、その青ざめた顔を覗き込んだ。

─やつれたな・・・。

古代は小さくため息をついた。眼鏡を外して横たわる南部の顔は、生気を失い、まるで別人のようだった。
「古代くん・・・。」
「ユキ。どういうことなんだ?」
「ここでは、話しにくいわね。出ましょう。佐渡先生も、お待ちよ。」

ユキに促されて扉に向かいながら、古代はもう一度、ベッドの上の南部を振り返って見た。南部は相変わらず、静かな寝息をたてて眠っている。
─もしかしたら、最近はこうしてゆっくり眠ることも出来なかったのかな・・・。
古代は、先頃までのダゴン艦隊との激しい戦闘を思い出して、胸が痛んだ。

隣の診察室で、佐渡は待っていた。
「古代、来たな。」
「先生。一体、どういうことなんですか。」

佐渡は、古代を向かいの椅子に座らせると、穏やかに話し始めた。
「過労とストレス。多分、そんなところじゃろう。」
「過労とストレス?」
「そうじゃ。どうやら、頭痛と目まいがひどいらしい。ここに運ばれてきたときには、こちらの問いかけにも満足に答えられんような状態じゃったが、今は、鎮痛剤が効いて、落ち着いておる。」
佐渡はさらに続けた。
「検査の結果、特に重篤な疾患につながるような問題は見つからなかった。考えられるのは、過度のストレスぐらいなんじゃが、何か心当たりはないかのう?」

古代はにわかには信じられなかった。

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